【10月15日 AFP】18MLBは14日、プレーオフのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ジャッキー・ブラッドリー(Jackie Bradley)の走者一掃の適時二塁打で逆転したボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)を7-5で退けてシリーズの戦績を1勝1敗のタイに戻した。

 前年ワールドシリーズ覇者のアストロズを相手に、13日の本拠地での第1戦を落としたレッドソックスだったが、これで戦績をイーブンに戻し、敵地での第3戦から第5戦に向かうことになった。

 レッドソックスは、先発のデビッド・プライス(David Price)が自身初となるポストシーズンの勝利投手の権利を得るまであとアウト一つに迫ったが、5-4で迎えた5回二死の場面でマウンドを譲った。

 それでもチームは救援陣が奮闘し、プライスの後を引き継いだマット・バーンズ(Matt Barnes)が6回までをしっかり打者4人で仕留めると、続くライアン・ブレイジア(Ryan Brasier)も2死から1人を四球で歩かせたが無失点。今ポストシーズン2回目の救援登板となったリック・ポーセロ(Rick Porcello)が8回に完璧な仕事を披露し、最後は守護神クレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)が1失点はしたものの9回を締めた。

 プライスは「あそこで代わるのは想定外だったが、チームとして攻撃にも守備にもまとまりがあった。勝てたよ。僕が(ポストシーズンに)先発で投げてチームが勝てたのはこれが初めてだ。小さな一歩だが、それでも一歩は一歩。勝ててすごくうれしい」とコメントした。

 アレックス・コーラ(Alex Cora)監督はプライスについて、「良い球を投げていた。球速も出ていたし、序盤からうまくチェンジアップを織り交ぜていた。全体的に良い内容だったし、コントロールも優れていた」と話した。

 レッドソックスは初回、先頭のムーキー・ベッツ(Mookie Betts)が二塁打で出塁すると、アンドリュー・ベニンテンディ(Andrew Benintendi)とラファエル・デバース(Rafael Devers)が適時打を打ち、アストロズ先発のゲリット・コール(Gerrit Cole)からいきなり2点を先制した。

 しかしアストロズも、2回にジョージ・スプリンガー(George Springer)の2点適時二塁打で追いつくと、3回にはマーウィン・ゴンザレス(Marwin Gonzalez)がプライスの速球をとらえて2点本塁打を放ち、逆転に成功した。

 しかしレッドソックスもその裏にすぐさま反撃。1死満塁からイアン・キンズラー(Ian Kinsler)は三振に倒れたが、続くブラッドリーが左翼への長打を放つと、ゴンザレスがフェンスの段差を跳ねるボールの処理に手間取る間に一挙に3人が生還し、5-4と逆転に成功した。

 その後は7回に四球から相手の暴投と2度の後逸で貴重な1点を追加し、8回にもベッツの適時二塁打で7-4とリードを広げると、9回にはキンブレルが2死を奪うも、スプリンガーのこの日2本目の2塁打とホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)の適時打で1点を返されたが、最後はアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)を外野飛に切って取り、試合を終わらせた。

 シリーズの勝者は、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)かミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)のナ・リーグ王者とワールドシリーズで対戦する。こちらも戦績は1勝1敗で並んでおり、15日に第3戦がドジャースタジアム(Dodger Stadium)で行われる。(c)AFP