【10月15日 AFP】ニュージーランドラグビー協会(NZRU)は15日、日本でのオーストラリア戦と欧州遠征に臨む同国代表メンバー32人を発表し、21歳のFLダルトン・パパリイ(Dalton Papalii)が初選出を果たした。日本戦に向けた追加メンバー19人もあわせて発表されている。

 前週に21歳の誕生日を迎えたばかりのパパリイは、32人のメンバーでは唯一の新顔で、10月上旬の南アフリカ戦で首を痛めたサム・ケイン(Sam Cane)に代わってチャンスを与えられた。今年に入ってオークランド(Auckland Rugby Union)と契約し、首位に立つチームで大会トップのタックル数を記録するなど、国内の試合で好プレーを見せていた。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)を率いるスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、「今年は素晴らしいラグビーを見せているし、チャンスを得るにふさわしい選手だ」と話している。

 その他には、デイン・コールズ(Dane Coles)やブロディー・レタリック(Brodie Retallick)、リアム・スクワイア(Liam Squire)、ジョー・ムーディ(Joe Moody)といった年長選手が多く復帰を果たした。

 オールブラックスは10月27日に横浜でオーストラリアと対戦した後、11月10日に英ロンドンのトゥイッケナム(Twickenham)でイングランドと、17日に敵地ダブリンでアイルランドと、24日に敵地ローマでイタリアと対戦する。

 また、オーストラリア戦の1週間後の11月3日には日本戦が予定されており、ハンセンHCはこの試合に向けた追加メンバー19人も発表している。HCはその狙いを「追加のメンバーを日本に呼び寄せることで、主力の多くを早めにロンドンへ送り出し、向こうに慣れさせることができる」と明かしている。

 日本戦に向けたメンバーには、今回が初招集となる選手が7人含まれており、指揮官は選手層を拡大し、2019年のラグビーW杯(Rugby World Cup 2019)の舞台である日本を良く知る機会にしたいと話している。

「日本遠征は、来年のW杯に向けていくつかのことをテストする機会としても活用したい。滞在中は本大会と同じホテル、同じ練習施設を使う予定だ」 (c)AFP