【10月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属し、この夏のW杯ロシア大会(2018 World Cup)では負傷でフランス代表のメンバーから漏れたCBのローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)が14日、フランスでのキャリアは「終わった」と代表引退を表明した。

 現在33歳のコシールニーは、もともとロシア大会限りでの代表引退を考えていたが、5月に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)準決勝のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦でアキレス腱(けん)を断裂する大けがをし、本大会には出場できなかった。その一方で、チームはW杯優勝を果たした。

 コシールニーは仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)に対して「一つはけが、そしてもう一つはW杯優勝だ。個人的には、けがよりもチームが優勝したことの方が確実にずっとつらかった」と話した。

「今回のW杯のことは、これからもキャリアと人生の暗い一幕として残り続ける。フランスチームには全力をささげてきたと思う。もう33歳だし、欧州選手権(UEFA Euro)2回、W杯1回を経験した。自分としては、けががなくても決断は変わらなかったと思う」

「レ・ブルー(フランス代表の愛称)とはこれでお別れだ。これからも代表のサポーターは続けるが、間違いなく、ブルーのシャツをまとうことは二度とない」

 けがのリハビリが続くコシールニーは、「今は新たな心構えで臨んでいる。以前のローランと、けがをした後のローランがいるんだ。アーセナルでプレーし続けたいし、早く復帰したい。まだ練習を再開できていないから、どのレベルまで戻せるかはわからないが、何があろうと闘っていきたい」とも話している。

 コシールニーは2011年11月の米国との親善試合で代表デビュー。3-1で勝利した3月のロシア戦が、自身51キャップ目にして代表最終戦ということになった。(c)AFP