【10月15日 AFP】コンゴ民主共和国のオリ・イルンガ(Oly Ilunga)保健相は13日、同国東部でエボラ出血熱流行の「第2波」が確認されたと発表した。同国では出血熱の流行により、これまでに125人が死亡している。

 第2波の流行の中心となっているのは、対ウガンダ国境にほど近い北キブ(North Kivu)州の町ベニ(Beni)。その規模について、現時点では不明という。

 保健省が13日に発表した統計によると、ベニ地域で新たに2人の感染例を確認。確認された感染例は172件、感染疑い例は35件、合わせて207件が報告されている。

 保健省は同日、エボラの流行を宣言した8月1日以来、「ベニの町だけで77件の感染例が記録され、うち確認された感染例は69件、感染疑い例は8件」に上ることを示唆した。

 コンゴでのエボラ出血熱の流行は、同国で初めて確認された1976年以降で10度目。

 国連(UN)と保健省によると、新たな死者には国連コンゴ民主共和国安定化派遣団(MONUSCO)の職員も含まれていた。

 ベニ地域は長引く武力衝突によって荒廃しており、医療当局の活動は暴力的な妨害も受けている。(c)AFP