【10月14日 AFP】サッカー元イタリア代表で、レアル・マドリード(Real Madrid)やACミラン(AC Milan)などでプレーしたアントニオ・カッサーノ(Antonio Cassano)が13日、通算3度目の現役引退を発表した。カッサーノはイタリア・セリエC(3部)のヴィルトゥス・エンテッラ(Virtus Entella)で数日前に練習に復帰したばかりだった。

 8日にヴィルトゥス・エンテッラでトレーニングを行なったカッサーノは、「その日が来てしまった。本当に終わったと決心する日が、だ」と現役引退を表明した。

 サンプドリア(Sampdoria)に所属していた2016年5月を最後に公式戦から遠ざかっているカッサーノは、「数日間の練習で、自分にはもう継続してトレーニングするメンタルが備わっていないことが分かった」とその理由を語った。

「サッカーをするためには情熱と才能が求められるが、最後は決意が必要になる。現時点で自分には別に優先することがある」

 ASローマ(AS Roma)、レアル、ミラン、インテル(Inter Milan)などでプレーし36歳になったカッサーノは、2017年7月にエラス・ベローナ(Hellas Verona)と契約した1週間後に最初の現役引退を発表した。しかし残りのシーズンをベローナで過ごしたいとすぐさま引退を撤回したカッサーノは、その後プレシーズンマッチに2試合出場してまたも引退を表明している。

「人生の後半の始まりだ。自分の足の力を借りなくても何かを成せるということを自分自身に証明したいね」

 2003年から2014年にかけてイタリア代表として39試合に出場したカッサーノは、レアルとミランでリーグ優勝を経験している。(c)AFP