【10月14日 AFP】女子テニス、香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2018)は13日、シングルス準決勝が行われ、大会第6シードの王薔(Qiang Wang、ワン・チャン、中国)は2017年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を6-7(5-7)、6-4、7-5で下し、自身初の決勝進出を果たした。

 この準決勝の数時間前に、前日悪天候で延期となっていた準々決勝に臨んだ世界ランキング24位の王は、試合が再開される前には緊張していたと認めたが、エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)に6-2、6-4で勝利し4強入りを果たしていた。

 迎えた準決勝で、見事なラリーやブレークでシーソーゲームとなった第1セットをタイブレークの末に落とした26歳の王は、第2セット5-4でリードして迎えた第10ゲームで0-40から巻き返してセットカウントをタイに戻した。そして第3セットを0-3でリードされて試合中に帰宅することを考えていたと明かした王は、コーチからの激励で気持ちが固まったという。

「私には彼女に負けても失うものは何もありませんでした。彼女はとても素晴らしい選手なので」「より辛抱しようと心がけました。そしてもしチャンスがきたら攻めようと思っていました」

 その後ムグルサの疲労もあり1-4から盛り返した王は、最後はエースで試合を決めて決勝進出を決めた。

 14日の決勝で王は、準決勝で張帥(Shuai Zhang、中国)に勝利したダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)と対戦する。(c)AFP