【10月14日 AFP】フランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)は13日、ベルギー代表でアシスタントコーチを務めていたティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏の新監督就任を発表した。

 2016年からベルギー代表でロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督の右腕を務めた41歳のアンリ氏は、2021年までの契約書にサインし、選手生活を始めた古巣に復帰することとなった。

 2016-17シーズンにモナコに17年ぶりのリーグ優勝をもたらしたレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)前監督は、現在リーグ戦で降格圏内に沈むなど成績不振により11日に解任された。

 なお、ポルトガル1部リーグのベンフィカ(Benfica)でU-23チームを率いたJoao Carlos Valado Tralhao氏、イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアカデミーでコーチを務め、現在チェルシー(Chelsea)に所属するイーサン・アンパドゥ(Ethan Ampadu)の父親であるクワメ・アンパドゥ(Kwame Ampadu)氏も入閣する。

 モナコのユース出身で1994年にデビューを飾ったアンリ氏は、1997-98シーズンには欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で7得点を記録し、ユベントス(Juventus)の前に敗退したもののチームの準決勝進出に貢献した。

 自身のツイッター(Twitter)に「ASモナコの監督就任の発表は喜びであるのと同時にとても誇らしい」と投稿したアンリ氏は、古巣復帰は「運命」だったという。

「幸運にもここ数か月とても魅力的なオファーをいくつか受けていたが、モナコはいつも私の心の近いところにいる」「このチャンスが与えられたことに胸を躍らせているが、厳しい仕事の始まりでもある。待ちきれないよ」

 選手としてアンリ氏はモナコで5シーズンを過ごし、その後ユベントス、アーセナル、FCバルセロナ(FC Barcelona)、ニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)でプレーした。イングランドで得点王に4度輝いたアンリ氏は、将来はアーセナルの監督に就任するともいわれていた。

 また、フランス代表として123試合に出場し51得点を記録したアンリ氏は、1998年のW杯と2000年の欧州選手権で優勝を経験している。(c)AFP/Christophe BELLEUDI