【10月13日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)は12日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、7-6(7-4)で第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)を退け、ベスト4入りを果たした。

 37歳のフェデラーは、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との初戦とロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)との3回戦でいずれもフルセットの激戦を強いられた。

 しかし、この日のフェデラーは、いずれのセットも最初のゲームをブレークして錦織を追い詰めることに成功。錦織も良く挽回して第2セットはタイブレークにもつれたが、大会連覇に向けて四大大会(グランドスラム)通算20勝の王者の調子にようやく火がともった。

 タイブレークで巻き返しを強いられたフェデラーは試合後、フルセットの勝負を回避できて安心した様子で、「特に第2セットの終盤にいくにつれて、ケイはものすごく攻撃的にプレーしていた」、「自分もギアを上げる必要があると分かっていたし、それができた。だから、良い気分であることは間違いない」とコメントした。

 前の2試合で3セットを戦いながらも、今大会の調子には満足しているフェデラーは、準決勝で第13シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)を迎え撃つことになった。チョリッチは同日、ノーシードのマシュー・エブデン(Matthew Ebden、オーストラリア)に7-5、6-4で勝利した。(c)AFP/Peter STEBBINGS