【10月14日 新華社重慶】丘陵や山地が多く「山城」とも呼ばれる中国重慶市では、山や川を越え市街地を走り抜けるモノレールは市民の重要な交通手段だ。同モノレールが現在、人気の観光スポットとなり、世界各地から観光客を集めている。だが、この人気モノレールに中国と日本の友好協力の物語があることはあまり知られていない。

 重慶市は2000年、当時モノレール技術が最も成熟していた日本と協力し、中国初の跨座式モノレールを採用した市内初の軌道交通路線である2号線の計画と建設を正式に開始した。

 重慶軌道交通産業投資有限公司の何希和(か・きわ)首席専門家は、2本のレールによる従来の交通システムと比べ、跨座式モノレールは登坂能力が高く、コーナリング半径が小さく、土地を節約できるといった強みがあると説明。山や急坂が多く道が険しく人口が密集する重慶の特徴に合っていたと語った。

 何氏によると、2号線の中核技術、建設基準や規格は全て日本の日立製作所から導入し、建設の過程で日立は専門のエンジニアを重慶に派遣して技術指導を行った。

 重慶軌道交通2号線は2004年、正式運用を開始し「山城」重慶には軌道交通を建設できないとした「予言」を打ち破った。

 同路線の仏図関駅近くには現在、建設に参加した両国のエンジニアらの手形が刻まれた壁が残されている。(c)新華社/AFPBB News