【10月12日 AFP】パレスチナ解放機構(PLO)の高官は11日、国連(UN)のニコライ・ムラデノフ(Nickolay Mladenov)特別調整官(中東和平担当)が、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)間の合意を求めるという「越権行為」をしたと非難し、今後は同氏に協力することはできないと述べた。

 PLOの執行委員会のメンバーであるアハメド・ムジュラニ(Ahmed Majdalani)氏は、国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長に対し、パレスチナ自治政府はムラデノフ氏を「もはや容認できない」と伝えたことを明らかにした。

 ムジュラニ氏は、ムラデノフ氏がイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するハマスとの合意を求めるという「越権行為」をし、「パレスチナの安全保障とパレスチナ人の結束」に影響を与えたと主張した。

 本件についてムラデノフ氏はコメントを出しておらず、国連の確認も取れていない。

 ムラデノフ氏はエジプトと協力し、パレスチナ自治政府を除外したイスラエルとハマスとの間接交渉で長期にわたる休戦協定を求めていたが、同自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の圧力もあり、行き詰まっていた。

 しかし9日、カタールによるガザ地区への燃料支援に関する協定が国連の仲介で結ばれた。パレスチナ自治政府はこの協定に関与しておらず、ムラデノフ氏のやり方にパレスチナの政治家らは反発を強めている。(c)AFP