【10月12日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)は11日、シングルス3回戦が行われ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が共に快勝で8強入りを決めた一方、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は大会から姿を消した。

 大会第2シードのジョコビッチは、今年の全仏オープンテニス(French Open 2018)準々決勝で苦杯をなめた第16シードのマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)に雪辱。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では、当時世界72位のチェッキナートに番狂わせを喫したが、この日は6-4、6-0で完勝した。

 全仏オープンの時は2月に受けた肘の手術の影響で不振に陥っていたジョコビッチだが、シーズン中盤からは見事に復活し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を皮切りに、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)も制した。

 王者ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がけがで今大会を欠場するなか、全盛期の調子に近づいていると口にする四大大会(グランドスラム)通算14勝のジョコビッチは、王座奪取を目指しているとしており、「もちろん、ナンバーワンになるためにできることは全てやるつもりだ」「おそらく、それがシーズン終盤の最大の目標だ」と語った。次戦は第7シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)と対戦する。

 第4シードの新鋭ズベレフは、10代で世界ランキング33位のアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に6-1、6-4で快勝し、第11シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)との準々決勝へ駒を進めている。

 一方、第13シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)と対戦した第3シードのデルポトロは、第1セット5-5の場面で転倒。その後、治療を受けて膝にテーピングを巻いたが、5-7でセットを落とした後に棄権を申し出た。ここ数日は体調不良にも悩まされていたデルポトロのリタイアを受け、チョリッチは準々決勝でノーシードのマシュー・エブデン(Matthew Ebden、オーストラリア)と顔を合わせる。(c)AFP/Peter STEBBINGS