【10月12日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は11日、同クラブがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に性的暴行疑惑をもみ消すよう強要したと報じたポルトガル紙を提訴したと発表した。

 コレイオ・ダ・マーニャ(Correio da Manha)紙は10日、告訴したキャスリン・マヨーガ(Kathryn Mayorga)さんに保証金を支払い、秘密保持の合意に「署名するようにレアルがロナウドに圧力をかけた」と報じており、クラブはこれに対して法的措置を取ったと明かした。

 発表の中でレアルは「同紙がクリスティアーノ・ロナウドに関して伝えた情報について一切知らない。従って、クラブは全く知らないことに対して行動も起こせなかった」と記した。

 今夏、1億ユーロ(約130億円)の移籍金でレアルからイタリア・セリエA王者のユベントス(Juventus)に加入した33歳のロナウドは、2009年に性的暴行をふるったという疑惑が報じられ、その件に関してラスベガス警察が捜査を再開させるなど騒動のさなかにいる。

 この一件はもともと、ロナウドが元モデルで現在34歳のマヨーガさんに対して、秘密保持の見返りとしての保証金を支払うことで解決していた。

 マヨーガさんは、ロナウドが莫大な移籍金でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から移籍し、レアルと契約を結んだ数日後の2009年6月13日に性的暴行の被害を受けたと主張している。

 これに対してロナウドの弁護士は10日、ロナウドはラスベガスのホテルで女性をレイプしておらず、その性行為は「完全に合意の上だった」と強調している。

 また、ロナウドは秘密保持契約を結んだことについては率直に認めているが、単にその疑惑を晴らしたかっただけだと弁護士は主張している。(c)AFP