【10月12日 AFP】(更新、写真追加)米国南部を襲ったハリケーン「マイケル(Michael)」による死者は、フロリダ、ジョージア、ノースカロライナの3州で合わせて6人になった。各州当局が11日明らかにした。州別の内訳はフロリダ州で4人、ジョージア州で1人、ノースカロライナ州で1人。

 この他、フロリダ州の緊急対策当局によると、住宅や商業施設約40万戸が停電している。

 マイケルは1969年以来最大の勢いを伴い、フロリダ州北西部のパンハンドル(Panhandle)と呼ばれる地域を通過。同州パナマシティー(Panama City)では木や電線が倒れ、屋根は吹き飛び、ガラスなどの破片が散乱した。

 フロリダ州のリック・スコット(Rick Scott)知事は米CNNに対し「信じられない惨状だ。私の最大の懸念はもちろん人命の喪失だ。負傷した人が多数いると聞いている」と話した。同知事は11日中に被災地の訪問を予定している。

 マイケルは一時最大風速が約69メートルに達したがその後勢力を弱め熱帯低気圧となり、フロリダ州の後アラバマ、ジョージア、サウスカロライナの各州を進んでいる。

 米国立ハリケーンセンター(NHC)はマイケルによる豪雨のため、ジョージア州の一部やサウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州南東部で、鉄砲水が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。(c)AFP