【10月11日 AFP】自転車ロードレースのチームスカイ(Team Sky)は10日、ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)で総合優勝を果たしたゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)のトロフィーが、自転車ショーで展示された後に盗まれたことを明らかにした。

 スカイは現在、トーマスとクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が昨年9月から今年7月までに獲得した三大ツール(グランツール)のトロフィーを英国各地で展示しており、先月末にバーミンガム(Birmingham)で開催されたショーでは、自転車メーカーのピナレロ(Pinarello)にこれらのトロフィーを全て貸し出していた。

 チームの話によると、トロフィーが盗まれたのは、イベントが終了して展示物を撤収している際に一時的に人がいなくなった瞬間だったとみられている。この問題は現在、警察の捜査に委ねられている。

 トーマスは「こんなことが起きるなんて、本当に残念だ」「言うまでもなく、このトロフィーは盗んだ人にとってはごく限られた価値しかないが、私とチームにとっては大きな意味がある」と訴えた。

「誰が盗んだにせよ潔く返してほしい。トロフィーは大切なものだが、何よりも重要なのは、この夏の素晴らしいたくさんの思い出だ。それは誰にも奪い去れない」

 ピナレロのマネジング・ディレクターを務めるリチャード・へミントン(Richard Hemington)氏は、「われわれは、この事態に本当に打ちのめされている。全責任を認めると同時に、個人的にもゲラントに謝罪した。とにかく、トロフィーが返還されることを全員が願っている」と述べた。(c)AFP