【10月11日 AFP】サッカー国際親善試合が10日、各地で行われ、イタリアはホームでウクライナと1-1で引き分けた。ジェノバ(Genoa)で行われた試合中には、今夏に同地で発生した橋崩壊事故の犠牲者への追悼が行われた。

 イタリアは55分、フェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)の得点で先制するも、7分後にはルスラン・マリノフスキー(Ruslan Malinovskiy)にボレーシュートを決められ、ウクライナに同点に追いつかれた。

 イタリアのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、現役時代の大半をジェノバを本拠地とするサンプドリア(Sampdoria)で過ごしており、試合が開催されたスタディオ・ルイジ・フェラーリス(Stadio Luigi Ferraris)では、8月14日の事故で被害を受けた人に向けた募金が行われた。1万2000人のファンが駆けつけ、10万5000ユーロ(約1360万円)が集まった。

 現在53歳のマンチーニ監督はサンプドリアの最多出場選手であり、イタリア・セリエAと欧州カップウィナーズカップ(European Cup Winners' Cup)を1度ずつ、イタリア杯(Italian Cup)を4度制すなどした同クラブの最多得点者でもある。

 この日は43人の死者を追悼するため、43分に一度試合が中断された。大型の電光掲示板に「Genova nel cuore(ジェノバはいつまでも心の中に)」というメッセージが表示されると、選手とサポーターは1分間にわたり拍手をして犠牲者の冥福を祈った。

 ジェノバに長く住み、事故が起きたモランディ(Morandi)と呼ばれる橋を何度も渡ったことがあったマンチーニ監督にとっては「熱い感情が押し寄せる瞬間」だったという。「心打たれる瞬間であり、この恐ろしい事故で犠牲になった人にとって重要なものだった。現役時代にプレーしたスタジアムでイタリアを率いるのは、私にとって特に感動的なものだった」

 マンチーニ監督はイタリアがW杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場権を逃した後に指揮官に就任したが、5月に行われたサウジアラビア戦以降の6試合でわずかに1勝しか挙げられていない。

 ブーイングが鳴り響く中、選手とともにピッチを後にしたマンチーニ監督は、「良いプレーをみせられたとしても、最後までファンを喜ばせることができず残念に思う」と話した。

「勝利できずにいることにうんざりしているし、全員が同じ気持ちだ。ポジティブな点は、きょうのチームは良いサッカーを長い時間みせたということだ。今回は親善試合だったが、14日から勝ち続けられればと思う」。イタリアにとって今回の一戦は、今週末に控えるUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League)のポーランド戦に向けた強化試合だった。ウクライナは16日にチェコと対戦する。(c)AFP