【10月11日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)のスター選手でポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が10日、自身の代理人を通じて、2009年に米ラスベガスのホテルで出会った女性に性的暴行を加えたとされる疑惑を否定し、性行為は「完全に合意の上」だったと再度主張した。

 ロナウドの代理人を務めるピーター・クリスティアンセン(Peter Christiansen)氏は、同選手のマネジメントを行うジェスティフテ(Gestifute)社が出したコメント文で、「ロナウドは沈黙を破ることを余儀なくされている」と切り出すと、「2009年にラスベガスで起きたことに関するクリスティアーノ・ロナウドの立場は、これまで通り、そしてこれからも完全に合意の上だったというのを再度主張する」と述べた。

 ラスベガス警察は前週、元モデルのキャスリン・マヨーガ(Kathryn Mayorga)さんからの告訴を受け、2009年に起きた事件について捜査を再開したと発表。これを受けて33歳のロナウドは先日、性的暴行疑惑に関して「私への告発内容を断固として否定する」「レイプは憎むべき犯罪であり、私という人間と私が信じるすべてに反する行為だ」と完全否定した。

 一方、マヨーガさんは2010年にロナウド側から圧力を受けて性的暴行に関する秘密保持契約にサインをさせられたとして、罰金と損害賠償金20万ドル(約2200万円)の支払いを求めている。

 これについてもクリスティアンセン氏は、「クリスティアーノ・ロナウドは、示談したことについては否定していない」とすると、「この示談は罪を告白するものでは断じてない。示談したのは単に、クリスティアーノ・ロナウドが助言者のアドバイスに従ったからであり、自身にかけられる不名誉な疑惑を晴らし、懸命なトレーニング、競技に対する素晴らしい熱意、そして倫理的に非の打ちどころがない行動によって培ってきた名声が、現在こうして目の当たりにしているように台無しされるのを避けるためである」と主張した。

「クリスティアーノ・ロナウドからのコメントが含まれているとされ、メディアによって複製された文書はまったくのねつ造である」 (c)AFP