【10月11日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アドハノン(Tedros Adhanom)事務局長は10日、WHOは嗜好(しこう)用マリフアナ(大麻)の合法化を「奨励しない」と明言し、解禁を考える国は慎重に検討すべきだと述べた。嗜好用マリフアナはウルグアイで最初に合法化され、2か国目となるカナダでの解禁が迫っている。

 テドロス氏は地域会議出席のため訪れたフィリピンでAFPの取材に応じ、WHOはマリフアナなどの薬物を医療目的で入手できるようにすることを支持していると説明。「当然、疼痛(とうつう)管理などのため必要な人々は(マリフアナを)手にすべきだと考えている。入手できるようにしておく必要がある」と述べた。

 一方、同氏は、入手方法は明確に規制されなければならないと述べ、完全な合法化へとドアを開け放てば健康上の危険が生じると指摘。また、嗜好目的での使用を実際に合法化する国に関し、国民の健康に対する影響を注視することが重要だと述べた。

 さらに同氏は「常習性の薬物は何であれ、人の健康に良くないと考えている」とし、WHOが「実際に合法化に踏み切ろうとしている国に続くよう各国に奨励することはない」と明言した。

 カナダでは17日、成人による大麻の購入、栽培、消費が解禁される予定。5年前にはウルグアイが世界で初めてマリフアナを合法化している。(c)AFP