【10月10日 AFP】米アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)が携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を使いEU競争法(独占禁止法)に違反したとして欧州連合(EU)が科した過去最高の制裁金をめぐり、グーグル側は9日、EUの一般裁判所(General Court)に提訴した。

 EUの欧州委員会(Eropean Commission)は7月、グーグルに対し、過去最高となる43億4000万ユーロ(約5600億円)の制裁金を科した。これについてグーグル広報担当のアル・バーニー(Al Verney)氏は9日、同社がEUの一般裁判所に提訴したことをAFPへの電子メールで認めた。

 欧州委は7月に制裁金を科す方針を決定した際、グーグルがスマートフォンやタブレット端末におけるアンドロイドの絶大な人気を利用して自社の検索エンジンの使用を促し、競合他社を締め出していると非難。欧州委で競争政策を担当するマルグレーテ・ベステアー(Margrethe Vestager)委員がグーグルに対し「90日以内にこうした行為を実質的にやめる」よう命じ、さもなくば1日当たりの売上高の最高5%を制裁金として科すと発表していた。(c)AFP/Alex PIGMAN