【10月10日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)は9日、シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、7-5でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)を下して3回戦進出。試合後、自身は今シーズン前半戦とは「完全に別人」だと話し、ベストに近い状態にあると認めた。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るジョコビッチは、昨シーズンは半年にわたりツアーから離脱し、今年2月には肘の手術を受けた。それでも、今季は夏から体と技術の両面で復調し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を制すと、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)とウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)でもタイトルを手にした。

 この日も、ストロークでシャーディを圧倒した世界ランキング3位のジョコビッチは、終始危なげなく83分で勝利。シャーディ戦の成績を12戦全勝とした。3回戦では第16シードのマルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato、イタリア)とチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)の勝者と対戦する。

 ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が持つ世界1位の座を視野に入れている31歳のジョコビッチは「今年も最初の頃はあまり勝てていなかった」「手術後は自分のベストのプレーができていなかったが、状況は変わった。試合に勝てば勝つほど、コート上で落ち着きや自信が出てくるのは間違いない」と語った。

「今の自分は今年前半の5、6か月の時とは完全に別人だと思う。あの時とは異なる結果もついてくることを願っている」

 今大会はナダルが負傷で欠場しているなか、トップシードはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)となっている。連覇を狙うフェデラーは、10日のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)戦で大会初戦を迎える。(c)AFP/Peter STEBBINGS