【10月10日 AFP】フランスの首都パリ近郊で6月末に開かれたイラン反体制派組織の集会を標的とした爆弾攻撃未遂事件で、関与が疑われるイラン人外交官の身柄がドイツからベルギーへ移送された。検察当局が9日、明らかにした。

 この外交官は、オーストリア・ウィーン駐在のアサドラ・アサディ(Assadollah Assadi)容疑者。連邦検察当局がAFPに明かしたところによると、すでにベルギー当局に身柄を引き渡されており、10日には事件を管轄するベルギーの裁判所に出頭する予定。

 在外のイラン反体制派組織、国民抵抗評議会(NCRI)の集会を標的としたこの爆弾攻撃計画は開催予定日だった6月30日の数日前になって発覚し、欧州各国の警察による一斉摘発によりアサディ容疑者を含む6人が逮捕された。ベルギー当局は7月、アサディ容疑者とパリで拘束された男1人の引き渡しを求めていた。

 イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領による訪欧直前に発生したこの事件についてフランス側は、イラン外交官の関与を主張していたが、イラン側は先週これを断固否定。イランは、同国政府が「テロ組織」とみなす反体制派組織「ムジャヒディン・ハルク(イスラム人民戦士機構〈MKO〉)」が、ロウハニ大統領の信用を傷つけるために攻撃を企図したと主張している。(c)AFP