【10月9日 AFP】 インドの空港に配置される武装警察隊員らに、笑顔を減らせとの命令が発せられた。地元メディアが9日、報じた。当局者らは、親しみやすさを重視し過ぎたことが2001年の米同時多発攻撃の一因になったという独自の見解を披露している。

 地元紙インディアン・エクスプレス(Indian Express)は一面で、空港警備を担う準軍組織の中央産業保安部隊(CISF)が、「満面の笑み方式」から「十分な笑み方式」に変更する方針であると報じた。

 同紙によると、今回の措置にはCISFのイメージを「親しみやすいから、緊張感がある」というものに変える狙いがある。

 ラジェシュ・ランジャン(Rajesh Ranjan)CISF長官は「乗客にとって親しみやすい特徴へと過度に傾いたことが9・11(米同時多発攻撃)が起きた理由の一つに挙げられていることから、われわれは乗客に対して過度に親しくすることはできない」と説明。CISF隊員は国際コンサルタントによる行動分析を学ぶことになると明かした。(c)AFP