【10月12日 東方新報】中国の国慶節連休は終わったところだが、消費者の苦情が多く露呈するのもこの休日旅行の特徴の一つだ。

 北京市工商行政管理局が8日に発表した「国慶節連休期間における消費者苦情」報告によると、オンライン予約サービスに関連するクレームは全体の2割近くを占め、このうち7割がホテル予約関連に集中した。また今年の春節(旧正月、Lunar New Year)期と比較しても、クレームが2割強増えたことを明らかにしている。

 国慶節期間に北京市工商行政管理局が受理した苦情件数は3511件で、消費者の信用回復のために投じられた費用は2万6000元(約42万4000円)。オンライン予約関連のクレーム数は653件、全体の18.60%を占めた。

「ホテルが注文を受理しておらず、予約が無かった」などの理由でチェックインを拒否されたというケースが主な理由。「サイトに紹介されていたホテルの設備が実際と違う」など、ホテルの部屋が乱雑で、空調やテレビなど使用できないといった設備面のクレームも多かった。そのほか、予約サイトが払い戻しの約束を守らなかったり、消費者の許可なく予約日を変更されたりしたことも、多くの消費者からの苦情を引き起こしている。

 これらホテル関連の苦情は、大都市の観光スポットに集中している。

 また、シェア自転車のデポジット返金関連の苦情は545件、クレーム全体の15.52%を占めたものの、昨年の国慶節期間に比べやや減少した。

 このほか、苦情件数の半分以上が「インターネット販売」関連に集中している。昨年の国慶節期間と比べ28%減少したものの、クレーム数は1846件、全体の52.58%を占めた。主な原因は「商品の品質問題」「商品が指定時間に届かない」「アフターサービスが悪い」などを挙げている。(c)東方新報/AFPBB News