【10月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、新設されたUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League)を「世界でもっとも無意味な大会」とこき下ろした。

 先日行われたリーグ戦で、リバプールはマンチェスター・シティ(Manchester City)と0-0で引き分けた。この結果、両チームにチェルシー(Chelsea)を加えた3チームが勝ち点20で並んだが、得失点差により順位が分かれた。

 クロップ監督は23日間で7試合を行うという過密日程が終わったことに安堵(あんど)しているが、これからの2週間がチームの選手たちに何をもたらすのか確信を持てていない。

「もし、8試合を終えて勝ち点20だと誰かが私に言っていたとしたら、あの日程を考えると『信じるよ、なら9試合目を始めよう』と答えていただろう」

「選手たちは不運にも再びここを離れ、ネーションズリーグに出場しなければならない。サッカー界でもっとも無意味な大会にね」

 クロップ監督は、イングランド代表としてW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場したMFジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)のケースに触れながら、選手がよりフレッシュな状態になるには適切な休養を与える必要があると述べた。

「もし生き生きとした選手を見たいのなら、夏の休暇を与えなければならない」「ヘンダーソンにいたっては夏休みがちょうど2週間しかなかった。おかしなことだが、そういうものだ」

「チームを離れることが大きな問題ではないと言っているのはそのためだ。しかし、もしどこかの代表チームの監督に電話し、1人か2人の選手をチームから除外するよう頼むと、彼らは『私にはプレッシャーがかかっている。今はネーションズリーグの時期だから』と言うだろう」

「その大会で何が得られるのか正確には知らないが、来年の夏に決勝のようなものが行われるのは確かだ。以上」 (c)AFP