【10月8日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2018)第11戦、ウェールズ・ラリーGB(Wales Rally GB 2018)は7日、最終日が行われ、フォード(Ford)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が優勝。2戦を残して総合首位に立つヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)との差を7ポイントに縮め、WRC6連覇へ勢いのつく勝利を飾った。

 5日午前にギアが故障するトラブルに見舞われ、一時は8位まで転落して後のない状況に追い込まれたオジェだったが、そこから今度はライバルたちが問題に直面する中で一気に順位を上げ、大会を制した。

 ヌービルはぬかるみにはまるミスを犯したところから、なんとか盛り返して5位に食い込み、ダメージを最小限に食い止めた。一方、トヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)は大きなリードを築いていたが、6日の午後にラジエーターが故障してリタイアを強いられ、ヌービルと21ポイント差の年間3位に後退した。

 オジェは「大きな週末で、非常にタフな戦いだった。トヨタはすごく強かった。オットは独走状態だったがトラブルに遭い、しかしその後もヤリマティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala、フィンランド)が非常に強力だった」と話した。

「森に入ってからもトップを守れる確信はなかったが、アスファルトは好きな路面だし、なんとか勝利をつかむことができた」

 トヨタのラトバラとエサペッカ・ラッピ(Esapekka Lappi、フィンランド)がそれぞれ2位と3位に入り、表彰台フィニッシュを果たしている。(c)AFP