【10月8日 AFP】競馬の凱旋門賞(97th Prix de l'Arc de Triomphe、芝2400メートル)は7日、フランスのパリロンシャン競馬場(ParisLongchamp Racecourse)で行われ、エネイブル(Enable)が連覇を果たした。フランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手は、自身の最多記録を更新する凱旋門賞6勝目を飾った。

 圧倒的な1番人気でレースに臨んだエネイブルは、シーオブクラス(Sea Of Class)との争いをクビ差で制し、史上8頭目となる凱旋門賞2勝目を挙げた。エネイブルはこれでG1は6戦全勝を維持し、ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Throughbred Championships 2018)にも本命として臨むことになる。

 2018年は、優勝した9月のセプテンバー・ステークス(2018 September Stakes)以外のレースに出走していなかったが、その中での優勝となった。ジョン・ゴスデン(John Gosden)調教師は「簡単ではなかった。セプテンバー・ステークスからここまでの間には、気温の関係でちょっとした問題もあったんだ」と話した。

「馬の実力のおかげだし、フランキーのレース運びも見事だった。2着の馬はとても素晴らしく、最後は猛追された。きょうのエネイブルはベストの状態ではなかったが、しっかり結果を残したし、精神的な強さと能力を非常によく示してくれた」

 47歳のデットーリ騎手は「自分にとっては30回目の凱旋門賞で、なれたものだと思うかもしれないが、けさはすごく緊張した」と話し、「みんなエネイブルが勝つところを見たがっていたし、それを感じたんだ。実現できて非常にうれしい。最後の50ヤード(約45メートル)は私も馬も必死で、エネイブルには全力を振り絞ってもらった」と続けた。

 フランスの名調教師、アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師のクロスオブスターズ(Cloth Of Stars)が、昨年の準優勝に続いて3着に入った。(c)AFP