【10月8日 AFP】(更新、写真追加)ブラジルで7日、ミシェル・テメル(Michel Temer)大統領の任期満了に伴う大統領選の投票が行われ、即日開票された。開票がほぼ済んだ段階で元軍人の極右ジャイル・ボウソナロ(Jair Bolsonaro)下院議員(63)が46%を得票して圧倒したが過半数には届かず、2位の左派・労働党のフェルナンド・アダジ(Fernando Haddad)元サンパウロ市長(55)との決選投票にもつれ込むことになった。

 アダジ氏の得票率は29%。決選投票は今月28日に行われる。

 ボウソナロ氏はフェイスブック(Facebook)で配信したライブ動画で「投票に関わる問題」があったために第1回投票で当選を決められなかったと不満を示した。

 今回の結果はボウソナロ氏が2位以下に大差をつけたが、決選投票の行方は見通せない状態だ。世論調査では決選投票でもボウソナロ氏が若干リードするという結果になっているものの、アダジ氏は第1回投票で敗北した候補らから大きな支持を得る公算が大きい。

 今回の大統領選は、ブラジル史上最も二極化した選挙の一つになった。

 豊かな南部の有権者らは、ボウソナロ氏が掲げた犯罪や汚職の取り締まりや、民営化を通じた公的債務削減を支持。ただ、女性や同性愛者、貧困層を中傷する発言や、1964~85年の軍事独裁政権やその下で行われた拷問への郷愁を隠さない姿勢は毛嫌いする国民も多い。

 一方のアダジ氏は、自身を、汚職で収監中のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(72)の代わりの候補として売り込んだ。ルラ氏は大統領選に出馬し、高い支持を集めていたが、裁判所の判断によって立候補できなくなった。

 しかし労働党に対しては、ブラジル史上最悪となった2014~16年の景気後退をもたらしたとして国民の風当たりも強い。(c)AFP