【10月8日 AFP】(写真追加)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、訪朝したマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官との会談の中で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との2回目の首脳会談をできるだけ早期に開催することに合意した。ポンペオ長官の次の訪問国となった韓国政府が7日、明らかにした。同長官は、北朝鮮の非核化をめぐり金委員長と「生産的な」協議を行ったと評価している。

 4度目の訪朝となったポンペオ氏と金氏は7日午前、約2時間にわたる会談を行った後、首都平壌で昼食を共にした。

 韓国大統領府は声明で、ポンペオ氏が「2回目の米朝首脳会談をできる限り早期に開催することで金委員長と合意した」と発表。ただ、具体的な日程と場所は決まっていない。

 同声明によると、ポンペオ氏と金氏は「北朝鮮が進める非核化の手順と米政府による立ち会い」や、また米政府が講じる「相応の措置」についても協議したという。

 トランプ大統領と金委員長は今年6月、シンガポールで史上初の米朝首脳会談を行ったものの、朝鮮半島(Korean Peninsula)の非核化に向けては金氏から曖昧な合意を得るにとどまったとの批判も出ている。

 また米国務省が出した会談の公式声明によると、金氏は北朝鮮北東部の豊渓里(Punggye-ri)核実験場を5月に「不可逆的に解体したことを確認」できるよう、査察官らを招待する意向も示したという。(c)AFP/Sunghee Hwang