【10月7日 AFP】18MLBプレーオフは6日、ア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)の第2戦が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)はゲーリー・サンチェス(Gary Sanchez)とアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)の本塁打攻勢などでボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に6-2で快勝し、シリーズの戦績を1勝1敗のタイに戻した。

 今季メジャー史上最多となるレギュラーシーズン267本塁打を放っているヤンキースはこの日、自慢の打撃力をプレーオフの舞台でも引き続き発揮した。

 まずは初回、ジャッジが敵地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)の左翼にそびえ立つ名物フェンス「グリーンモンスター」越えの先制ソロ本塁打を放つと、続く2回には同じくグリーンモンスターの客席に飛び込むサンチェスのソロ本塁打で加点。さらにアンドリュー・マカッチェン(Andrew McCutcheon)の適時打で3-0とし、レッドソックス先発のデビッド・プライス(David Price)をマウンドから引きずり下ろした。

 その後、4回にイグザンダー・ボガーツ(Xander Bogaerts)のソロ本塁打で1点を返されたが、7回にはサンチェスの場外本塁打がさく裂。この日2本目となる3点本塁打でリードを5点に広げると、その裏にイアン・キンズラー(Ian Kinsler)の適時二塁打で1点を返されたが、それ以上の失点は許さなかった。

 守っては先発の田中将大(Masahiro Tanaka)が5回を投げて1失点。レッドソックス打線をわずか安打3本に抑え込み、4奪三振1四球を記録した。

 5月19日以来となる複数本塁打を記録したサンチェスは、1本目については「高めのボールが来て、うまくたたくことができた」、2本目については「打ちごろの球を逃さずとらえることができた」とコメントしている。

 史上最多27回のワールドシリーズ王者に輝いているヤンキースだが、2009年を最後に王座からは遠ざかっている。対するレッドソックスが最後にワールドシリーズを制したのは2013年で、通算では8回の世界王者に輝いている。

 一方、昨季のワールドシリーズ王者ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)は、先発ゲリット・コール(Gerrit Cole)が7回12奪三振の好投を見せてクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)に3-1で勝利し、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 28歳の右腕コールは7回を3安打無四球の1失点に抑えた。プレーオフにおいて無四球での奪三振数12は、1973年に13個の三振を奪ったニューヨーク・メッツ(New York Mets)のトム・シーバー(Tom Seaver)氏に次ぐ2番目の記録となった。

 アストロズはアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)のソロ本塁打とマーウィン・ゴンザレス(Marwin Gonzalez)の2点適時二塁打で3点を奪って2連勝。8日に敵地で行われる第3戦でスイープを決めれば、レッドソックスとヤンキースの勝者とのリーグ優勝決定シリーズに進む。

 1948年以来70年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指しているインディアンスは、2016年に1908年以来108年ぶりの優勝を果たしたシカゴ・カブス(Chicago Cubs)に次ぎ、史上2番目に長い期間にわたり王座から離れている球団となっている。(c)AFP