【10月7日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は6日、第7節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はホームでボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)に0-3で敗れて暫定5位に順位を落とした。バイエルンを指揮するニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、スランプの原因は選手たちのミスによるものだとコメントしている。

 前節ヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)に0-2で敗れたバイエルンは、2日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)ではアヤックス(Ajax)と1-1で引き分けるなど、公式戦で4試合勝利から遠ざかっている。

 試合開始から16分間でアラサン・プレア(Alassane Plea)とラース・シュティンドル(Lars Stindl)に立て続けにゴールを許したバイエルンは、終了間際にはパトリック・ヘアマン(Patrick Herrmann)に3点目を奪われた。

 バイエルンがリーグ戦で2連敗を喫するのは、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下ですでにリーグ制覇を決めていた2015年5月までさかのぼる。

 この結果、バイエルンと首位ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との勝ち点差は4に開いた。クラブのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長とウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長は不満を抱えているものとみられており、コヴァチ監督はプレッシャーにさらされている。

「(バイエルンの無敗が続いていた)7試合を終えた段階では社長と会長のサポートをもらっていた。なので今でも支援してくれていると思っているが、私はそのことについて答えられる立場にない」

「チームにはいくつか言葉をかけたが、その内容は控室の中でとどまっておくべきだ。個人的なミスがあまりにも多すぎる」「全員がトライしているが、現時点ではピッチでそれを一つにすることができていない。ユニットとして振る舞わなければならないが、相手に3点を与えてしまった」

 また、左SBでプレースキックを蹴るダビド・アラバ(David Alaba)が後半に足を痛めて負傷交代しており、バイエルンはさらなる痛手を被った。

 フアン・ベルナト(Juan Bernat)をフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に放出し、ラフィーニャ(Rafinha)も負傷離脱中のため、バイエルンで現在出場可能なSBはヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)ただ一人となった。

 バイエルンはここ8年で最悪のスタートを切っており、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)でPSGに0-3で敗れてカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏が解任された2017年9月以降では最も長いスランプに陥っている。

 バイエルンは昨季、アンチェロッティ氏の後任を務めたユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)氏がチームを立て直してリーグ6連覇を成し遂げている。

 この後リーグ戦は一時中断となるが、中断明けの試合でバイエルンはVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)、マインツ05(Mainz 05)といった中位との対戦が続くため、浮上のきっかけをつかむことができるかもしれない。

 コヴァチ監督は「残念ながらほとんどの選手が(代表に招集されているため)あしたチームを離れてしまう。このためトレーニングでは十分な数の選手がそろわない」と話す。

「代表選手たちが気分を新たにして帰ってきてくれることに期待している。全員が再び集まったとき、自分たちのイメージに近いパフォーマンスをするということを明確にしなければならない」 (c)AFP