ドジャースがブルワーズ退け2年連続のナ・リーグ優勝、RソックスとのWSへ
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【10月21日 AFP】18MLBは20日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が5-1でミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)を下し、2季連続となるワールドシリーズへ駒を進めた。
ドジャースは1点を先行されて迎えた2回、コディ・ベリンジャー(Cody Bellinger)の2点本塁打で逆転すると、6回にはヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)にも3点本塁打が飛び出してリードを広げた。そして最後は、9回のマウンドに送り込まれたエース左腕のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)がブルワーズ打線を三者凡退に切って取り、シリーズ4勝3敗で競り勝ったドジャースがワールドシリーズの舞台へ舞い戻ることになった。
ドジャースは1988年以来となる世界王者を目指し、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)と対戦する。114回目のワールドシリーズは、23日からレッドソックスの本拠地で開幕する。
チームを率いるデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、シャンパンまみれの更衣室で、「ここにいる全員が、今季のチームに貢献してくれた。しかし、われわれの目標はここではない。残りあと4勝だ」と選手たちに呼びかけた。
カーショウも「勝ち上がり方なんてどうでもいい。昨年のあの場所に戻れて信じられない思いだ。僕らの力の証しだよ」と話しながらも、「今夜は喜ぶが、まだやることが残っている。また負けるのはごめんだ」と続けた。
ドジャースがワールドシリーズに進出するのは、これが20回目。しかし優勝はオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)を4勝1敗で退けた1988年以来、30年遠ざかっており、2017年もヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に敗れた。
一方、レギュラーシーズン最多の108勝を挙げたレッドソックスは、1918年以来久しぶりのワールドシリーズ制覇を果たした2004年、そしてその後の2007年、2013年に続くここ15年で4回目の戴冠でシーズンを締めくくることを目指す。
また今年のワールドシリーズは、メジャー屈指の伝統を持つ2球場が舞台となる。レッドソックスのフェンウェイ・パーク(Fenway Park)はリーグ最古のスタジアムで、1912年開場。ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)も半世紀の歴史がある。2番目に古いシカゴ・カブス(Chicago Cubs)のリグレー・フィールド(Wrigley Field)は、2016年のワールドシリーズが行われ、カブスが1908年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を果たした。
シリーズMVPに選出されたベリンジャーは「レッドソックスとはかなり特別なシリーズになるだろう。非常にクールな戦いになるはずだ」と話している。
ボストンとロサンゼルスのライバル関係は、米プロバスケットボール(NBA)のセルティックス(Boston Celtics)とレイカーズ(Los Angeles Lakers)の因縁、特にそれぞれラリー・バード(Larry Bird)とマジック・ジョンソン(Magic Johnson)というスーパースターを擁した1980年代の争いが有名だが、今回はその野球版とも言える。
ブルワーズは1982年以来2回目となるワールドシリーズまであと1勝に迫っていたが、ショッキングな幕切れとなった。(c)AFP