【10月5日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は4日、安全保障や貿易分野などでの中国の攻撃的な態度を非難し、同国を11月の米中間選挙に干渉する悪玉とみなす姿勢を示した。

 ペンス氏は首都ワシントンにある保守系シンクタンク、ハドソン研究所(Hudson Institute)での演説で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が先週、国連安全保障理事会(UN Security Council)の会合で訴えた内容を発展させ、11月6日の重要な中間選挙を前に、中国は「米国の世論に影響を及ぼすためこれまでにない取り組み」を行っていると批判。「率直に言えば、トランプ大統領の指導力は機能している。中国は異なる米大統領を望んでいる」とし、「中国がアメリカの民主主義に干渉していることに疑いの余地はない」と言明した。

 中国の貿易政策への不満から、トランプ氏は中国からの輸入品2000億ドル(約22兆7000億円)相当を対象に関税を発動し、世界二大経済大国である米中の関係はこの数週間で急速に悪化している。

 ペンス氏は「公正かつ互恵的な協定が結ばれなければ」米国はさらなる関税を課し、その規模は現在の額の2倍をはるかに上回る可能性があることをトランプ氏が明言しているとも語った。(c)AFP/Shaun TANDON