【10月4日 時事通信社】北大西洋条約機構(NATO)は4日、ブリュッセルで2日目の国防相理事会を開いた。会議の中でオランダは、化学兵器禁止機関(OPCW、本部ハーグ)が4月にロシアによるサイバー攻撃を受けたと報告。ストルテンベルグ事務総長は終了後に記者会見し、「ロシアは無謀なふるまいをやめなければならない」と強く非難した。

 OPCWを攻撃したのは、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)とされ、オランダの諜報(ちょうほう)機関が英国の協力を得て攻撃を遮断した。さらに英国は世界の多くのサイバー攻撃の背後にGRUがいると特定したという。

 英国は3月に起きた軍用神経剤による元ロシア情報員らの暗殺未遂事件をGRUのメンバーの犯行と特定している。OPCWはこの事件で使われた神経剤の分析も行っている。

 理事会では「あからさまに国際法と国際機関を損なう試みだ」として加盟国からオランダ、英国両国への連帯が表明された。NATOは7月の首脳会議でサイバー空間作戦センター設置などで合意しており、サイバー防衛体制の確立を急ぐ。(c)時事通信社