【10月4日 AFP】米大リーグ(MLB)は3日、ア・リーグのワイルドカードゲームが行われ、アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)とジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)がそろって特大のアーチを放ったニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が、本拠地でオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)に7-2で勝利した。これでヤンキースは、ライバルであるボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)との地区シリーズに駒を進めた。

 1回裏、ヤンキースはジャッジの2点本塁打でリードを手にすると、初のプレーオフ出場となったスタントンが8回に特大の本塁打を放ち、一方的な展開となったワイルドカードの一戦を締めくくった。

 ヤンキースのルイス・セベリーノ(Luis Severino)は、昨年ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)を8-4で下した試合に続き、2年連続でワイルドカードで先発登板。昨年のワイルドカードでは苦戦を強いられたセベリーノだったが、ヤンキースが初回から試合を優位に進めたことで今年はまったく異なる展開となった。

 今季の総本塁打数でMLB記録を樹立したヤンキースは、6回にはルーク・ヴォイト(Luke Voit)が2点三塁打を放つなど一挙4点を手にし、リードを広げた。

 また8回に生まれたスタントンの本塁打は443フィート(約135メートル)もの飛距離で、打球は観客席の上段に吸い込まれていった。

 ヤンキースはフェンウェイ・パーク(Fenway Park)に向かい、5日から始まる地区シリーズ(5回戦制)でリーグ最高勝率のレッドソックスと対戦する。

 レッドソックスとの顔合わせが実現した心境を問われたジャッジは、「とても楽しみだ。向こうでは素晴らしいチームが待っている。チームを再び団結させ、大一番のシリーズに向けて準備しなければならない」とコメントしている。

 レッドソックスは今季ヤンキースに10勝9敗と勝ち越しており、シーズン108勝という球団新記録を樹立している。(c)AFP