【10月4日 AFP】リトアニアで3日、スマートフォンなどの携帯端末を使用しながら道路を通行することを禁止する新しい条例が承認された。リトアニアの交通事故死者数の割合は欧州連合(EU)加盟国の中で3番目に高く、新条例は死者の増加に歯止めを掛ける狙いがあるという。

 ロカス・マシウリス(Rokas Masiulis)運輸・通信相はテレビ放映された閣議において「歩行者は道路に出たり、道路を渡ったりする前に携帯端末の使用を中止しなければならない」と呼び掛けた。

 新条例は来月施行。条例に違反して道路横断中に携帯電話を使って通話したり、携帯電話の画面を見たりした場合、最高で罰金40ユーロ(約5200円)が科される可能性があるという。

 米ハワイ州の州都ホノルル(Honolulu)でも昨年、同じような条例が施行されたが、道路横断中に携帯端末を見ることだけが禁止され、通話は禁止されていない。

 人口280万人のリトアニアでは昨年、歩行中の交通事故により68人が死亡。最新の公式統計によると、歩行中の事故で死亡した人の割合はEU加盟国の中でルーマニア、ラトビアに次いで3番目に多いという。(c)AFP