【10月3日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は2日、グループH第2節が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はバレンシア(Valencia CF)と0-0のスコアレスドローに終わった。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は試合後、守備陣に「技術的なクオリティー」が欠けていると、チーム内の不協和音がさらに悪化しかねない、選手批判めいたコメントを残している。

 ホームでフラストレーションのたまる結果に終わったユナイテッドは、これで公式戦4試合未勝利。相手はここまで調子が上がっていないバレンシアだったが、チームに得点の気配はほとんどなく、試合終了のホイッスルが鳴ると、オールド・トラフォード(Old Trafford)のスタンドからはブーイングが鳴り響いた。

 リーグ戦でも直近29年で最悪のスタートとなり、苦しい状況に置かれているモウリーニョ監督にとってはまたしても痛い結果になった。

 モウリーニョ監督は、主力のポール・ポグバ(Paul Pogba)をはじめとする一部の選手たちとの関係が悪化していると伝えられている。その監督は、この日はアントニオ・バレンシア(Antonio Valencia)、クリス・スモーリング(Chris Smalling)、エリック・バイリー(Eric Bailly)、ルーク・ショー(Luke Shaw)で構成するDFラインに批判の矛先を向けた。

「われわれには、後方からビルドアップするための技術的なクオリティーがない。選手は頑張った。プレー強度を上げるのに必要なものをさして持ち合わせていないのに、強度を上げようとした。確かに何回かビッグチャンスはあったが、引き分けは妥当な結果だと受け止めている」

 さらにモウリーニョ監督は、ホームにもかかわらず、この試合ではバレンシアの良さを消す方に主眼を置いていたことを認め、その理由に今のチームが完全に自信を失っている点を挙げた。

「相手のカウンターへの備えという、やろうとしていたことは非常にうまくいった。われわれに20回チャンスをつくり出す力がないことは分かっていた」「攻撃陣は自信の面でも、個々の調子の面でもベストの状態ではない。だから3回か4回のチャンスで決めきって、ゲームをものにできればと思っていた」

「悪い結果ではない。良くはないが、悪くもない。この後のユベントス(Juventus)との連戦で勝ち点を取りたい。確かに非常に厳しいグループだ」「(今週末の)ニューカッスル(Newcastle)戦を区切りにリーグがいったん中断し、その後は3日間でチェルシー(Chelsea)とユベントスと戦う。ニューカッスルに勝って良い形で中断期間に入りたい」 (c)AFP