【10月3日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2018)は2日、女子シングルス2回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-1、6-0でダニエル・コリンズ(Danielle Collins、米国)にわずか52分で勝利し、3回戦に駒を進めた。試合後の大坂は、クールな選手だという一部からの評判に異を唱えている。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で日本選手初となる四大大会(グランドスラム)シングルスのタイトルを獲得し、スターへの階段を駆け上がるとともに知名度が急上昇している大坂は、オーストラリアのテニス誌で「クールな女王」と呼ばれているという。

 ところが、試合後にそのことを聞かされた20歳は、驚いた様子で「『クール』という言葉はあまり良くないかも。だって、これから私と会う人がいたら、がっかりさせてしまう気がするから」と話した。

 そして大坂は、「『無表情』とか、そういう言葉の方がいいと思う」と続け、周りからの印象を少しちゃかすかのように笑顔を見せた。「自分では、本当はすごく感情の起伏が激しいタイプだと思っている」

 大会第8シードの大坂は次戦、第10シードのユリア・ゲルゲス(Julia Goerges、ドイツ)と対戦する。また、大坂はシーズン最終戦となるWTAファイナルズ(WTA Finals Singapore 2018)に初めて出場することが確定し、飛躍のシーズンを改めて印象づけた。

 大坂の他にも、この日はワイルドカード(主催者推薦)の王薔(Qiang Wang、ワン・チャン)が2017年の全仏オープン(French Open 2017)女王エレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に6-0、6-0で完勝を収めた。

 敗れた第12シードのオスタペンコは、試合中に左手首の治療を受ける場面があり、けがのせいで本来の半分の力しか出せなかったと明かしたが、「最後の1ポイントまでプレーしようと思っていた。途中棄権はすごく嫌いだから」とコメントした。

 グランドスラム優勝3回のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と、前回覇者のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)も3回戦に進出。アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)は7-5、6-4で元世界ランク1位のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)とのハイレベルな戦いを制した。次はガルシアと対戦する。(c)AFP/Peter STEBBINGS