【10月2日 時事通信社】ベトナムの首相、共産党書記長を歴任したド・ムオイ氏が1日、病気のため、ハノイの病院で死去した。101歳だった。1980年代後半以降、改革・開放政策「ドイモイ(刷新)」を推進。また95年4月、共産党一党支配体制のベトナムの最高指導者である書記長として初めて日本を訪問し、日越友好・協力の基盤を固めた。中国との関係改善にも取り組んだ。

 1917年2月生まれ。ハノイ出身。フランス植民地時代に独立運動で逮捕され、脱獄した経験を持つ。ベトナム戦争中の69年、北ベトナム(ベトナム民主共和国)の副首相に就任。76年の南北統一後は南部の社会主義化を進め、ボートピープル(難民)を生む一因となった。88年に首相、91~97年、書記長を務めた。

 日本のテレビドラマ「おしん」のファンで、95年の来日時に首相官邸で開かれた夕食会には「おしん」に出演した女優の小林綾子さんも出席している。(c)時事通信社