【10月2日 AFP】男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2018)は1日、シングルス1回戦が行われ、大会第3シードの錦織圭(Kei Nishikori)はワイルドカード(主催者推薦)の杉田祐一(Yuichi Sugita)を6-4、6-1で下して2回戦進出。圧勝で3度目の優勝が懸かる大会のスタートを切った。

 錦織は4強に勝ち残った先月の全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)の時ほどの調子の良さではなかったが、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)のチームメートである杉田を圧倒。最後はダウンザラインに素晴らしいバックハンドを打ち込み、81分で試合を締めくくった。

 杉田との対戦はジュニア時代以来だった錦織は、「日本人選手とはやらないように願っていた」とコメント。また、ツアー通算11勝を挙げながらも、最後の優勝は2年前に行われたメンフィス・オープン(Memphis Open 2016)となっている世界12位は「勝ててほっとしている。試合に入るまで時間がかかった」と話した。

「序盤はややミスが多すぎたが、第2セットは少し楽しむことができた。なるべく後半まで勝ち残れるようにしたい。優勝を目指して頑張る」

 この試合の前には、同大会の決勝に3度進んでいる第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が、前年大会の準優勝者であるアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を6-3、6-4で下した。

 かつては世界ランキングで3位につけていたものの、不調の時期が続き現在は20位まで順位を落としているラオニッチは、圧倒的な展開となった一戦で17本のサービスエースを記録。約1時間で試合を終わらせた。

 また、同胞のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov)は、第7シードのチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)を6-3、3-6、6-2で撃破した。

 その他の試合では、ブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)がニコラス・ジャリー(Nicolas Jarry、チリ)に6-4、7-6(7-1)で勝利を収めたほか、予選勝者の綿貫陽介(Yosuke Watanuki)がロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)を6-7(7-9)、6-4、6-1で破る番狂わせを起こした。(c)AFP