【10月1日 AFP】UCIロード世界選手権大会(2018 UCI Road World Championships)は30日、エリート男子ロードレースが行われ、ベテランのアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)がゴール前でロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)やマイケル・ウッズ(Michael Woods、カナダ)を抑え込み、失望の時を経て自身が「夢」として掲げてきた悲願の優勝を果たした。

 3選手は傾斜29パーセントの急勾配区域を含むなど、悪名高いホッティンガー(Hottinger)の丘の「地獄」の上りを終えると、騒々しいファンがベルを鳴らして激励の言葉を叫ぶ中、後方にライバルを置き去りにして優勝の可能性が高まった。

 残り1キロメートルほどになってからはトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)も先頭集団に加わったが、38歳のバルベルデが落ち着きを保ち、最後の数メートルでバルデをバイク1台分離してゴールラインを通過した。

 2003年に準優勝した経験を持つバルベルデは息を切らし、自転車界で間違いなくもっとも栄誉あるレインボージャージーをついに身にまとうことができた喜びから感情を爆発させた。

 バルベルデは「これまででもっとも感情的な勝利だ」と述べた。

「私には夢が二つあり、その一つはツール・ド・フランス(Tour de France)で優勝することだ。そちらはまだ成し遂げられていないが、もう一つの夢は今私のものになった。私は金メダルと(レインボー)ジャージーを手にしたのだから」 (c)AFP/Damian MCCALL