【10月1日 AFP】18NFLは30日、第4週の試合が行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)はここまで無敗のマイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)に38-7で大勝して連敗を2で止めた。トム・ブレイディ(Tom Brady)ら選手たちは、チームに対する懐疑の声に派手な形で応えた。

 今季はシーズンの出だしでつまずいたスーパーボウル制覇5回を誇るペイトリオッツだが、2002年以来となる3連敗はしなかった。第2クオーターに3本のタッチダウンを決めるなどして38-0と大差をつけると、相手の反撃を最終クオーター終盤のタッチダウン1本に抑え、戦績を2勝2敗のタイに戻した。

 ブレイディはパスで274ヤードを獲得してタッチダウンパス3本を成功させ、チームも敗れたジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)戦、デトロイト・ライオンズ(Detroit Lions)戦で欠けていた安定感を発揮した。第3クオーターにTEのロブ・グロンコウスキー(Rob Gronkowski)が足首を痛めて交代したことだけが誤算となった。

 ブレイディは「きょうは大きな足がかりになる」と話しつつ、「次の試合まであまり時間がないし、インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)撃破に向けた準備をしなくてはならない」と、4日に迫っている一戦に気持ちを切り替えている様子を見せた。

 対するAFC東地区首位のドルフィンズは、殿堂入り指導者のドン・シュラ(Don Shula)ヘッドコーチ(HC)の最終シーズンだった1995年に記録して以来となる開幕4連勝を目指したが、ペイトリオッツに阻まれた。こちらは次週、シンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)と対戦する。

 そのベンガルズは、TEタイラー・アイファート(Tyler Eifert)をショッキングな足のけがで失いながらも、アクシデントに屈さずアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)に37-36で勝利した。

 28-24とリードして前半を終えたベンガルズは、第3クオーターにアイファートが右の足首をひどくひねって負傷。痛みにうめくアイファートはそのまま脚を固定した状態で担架で運び出された。チームもその後に31-36と逆転を許したが、QBアンディ・ダルトン(Andy Dalton)が土壇場でA.J.グリーン(A.J. Green)への13ヤードのタッチダウンパスを通し、勝利をもぎ取った。

 この他にも第4週は僅差の試合が多く、テネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)、ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)、オークランド・レイダース(Oakland Raiders)はそれぞれオーバータイムで相手を振り切り、ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)、ロサンゼルス・チャージャーズ(Los Angeles Chargers)は接戦をものにした。

 タイタンズはオーバータイムにフォースダウンで3回攻撃を成功させ、昨シーズン王者のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)に26-23で競り勝った。

 テキサンズは37-34でコルツに競り勝って昨季から続く連敗を9でストップ。カイミ・フェアバーン(Ka'imi Fairbairn)がオーバータイムの終了間際に37ヤードのフィールドゴール(FG)をねじ込み、2017年11月以来となる勝利を飾った。

 対するコルツは、キッカーのアダム・ヴィナティエリ(Adam Vinatieri)が延長戦で一時勝ち越すFGを決めるなど、この日2本のFGを決めて通算成功数567本に到達し、モーテン・アンダーセン(Morten Andersen)氏が持っていたこれまでの最多記録を更新したが、その記念の日を勝利で飾ることはできなかった。(c)AFP