【10月1日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2018)の女子シングルスに出場していた世界ランキング1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は30日、長引く背中のけがを理由に1回戦をわずか31分で棄権し、「今は心配している」とコメントした。

 オンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)と対戦したハレプは明らかに本調子ではなく、1回戦の第1セットを1-6で落とすと、棄権を宣言した。

 27歳のハレプは先週、中国で行われた武漢オープン(Wuhan Open 2018)でも背中を痛めており、北京での戦いが早くも終了したことに打ちひしがれているように見えた。

 今大会ではセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)がドローから外れ、男子でも何人かの大物選手の欠場が決まっており、ハレプの敗退は大会の主催者にとってさらなる打撃となった。

 先日行われた全米オープン(The US Open Tennis Championships 2018)でも思わぬ早期敗退を喫していたハレプは、「痛みがある。まともに動くことができないから棄権した」と述べた。

「どうなっているかは正確には分からない。帰国してMRI検査を受け、様子を見るつもり」

 ハレプは「今はただ心配。試合終了までプレーが続けられなくてとても悲しい」と話し、プレーを続行することで症状がさらに悪くなるのではないかと恐れ、試合開始から苦しむことは分かっていたと明かした。

 またハレプは、今回の痛みが武漢オープンで早期敗退の理由となった背中のけがとは異なるものであると確信している。

「痛みがあるのは分かっているが、試合の中で体を温めると背中の状態は良くなると思っていた。しかし、実際には違った」 (c)AFP/Peter STEBBINGS