【10月1日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、北朝鮮から贈られた同国原産の猟犬「豊山犬」2匹を引き取った。韓国大統領府が9月30日、声明で明らかにした。両国の友好関係の急速な深まりを改めて示すエピソードとなった。

 同声明では、「青瓦台(Blue House)は北朝鮮から、南北首脳会談の贈り物としてつがいの豊山犬を贈るとの打診を受け、27日に引き取った」としている。

 贈られた犬はいずれも1歳前後。「早く適応できるように」と3キロのドッグフードと共に、南北軍事境界線上にある板門店(Panmunjom)で引き渡されたという。

 クリーム色の毛ととがった耳、茶色の目を持つ豊山犬は、賢い忠犬として知られ、北朝鮮の天然記念物に指定されている。2匹は大統領府で飼われる予定。

 動物愛好家の文大統領は、すでに「マル(Maru)」という名の豊山犬1匹、以前保護施設にいた猫1匹、さらに大統領就任後に引き取った黒犬1匹を飼っている。(c)AFP