【9月30日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が自身のインスタグラム(Instagram)に投稿した乳がんの啓発を目的とする動画が、インターネット上で話題を集めている。

 29日に投稿された動画の中でセレーナは、胸を手で覆ったトップレス姿で、豪バンドのディヴァイナルズ(Divinyls)による1991年のヒット曲「I Touch Myself」をカバーしている。この楽曲は、乳がんのため2013年に53歳で亡くなったボーカルのクリッシー・アンフレット(Chrissy Amphlett)さんらが共作したもの。

 四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナは、投稿の中で「乳がん啓発月間の一環として、女性に定期的な自己検診を心掛けてもらうため、ディヴァイナルズの世界的ヒット曲『I Touch Myself』のカバーをレコーディングしました」とつづっている。

「もちろん心地良くはありませんが、これはあらゆる人種の世界中の女性に関係する問題だからやりたいと思いました。早期発見が重要であり、多くの命が救われます」

 この動画は、投稿されてから最初の10時間で130万回以上再生され、歌を歌うセレーナの勇敢な姿にファンから「セレーナ、素晴らしい。大切なメッセージだし、声も美しい」「パワフル!!私は乳がんサバイバーの一人です!!」といった称賛の声が上がっている。

 26日に37歳の誕生日を迎えたセレーナは、今週から北京で開催される中国オープン(China Open 2018)の欠場を発表しており、昨年の第1子出産後の復帰シーズンを途中で打ち切っている。(c)AFP