【9月28日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、2024年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)の開催国にドイツを選出した。

 今大会の招致にはトルコも立候補していたが、欧州最高峰の国際サッカーイベントである同大会を行う上では政情や国の団結心、人権の尊重といった点が重要な課題となっており、UEFAはより安全と思われるドイツでの開催を支持した。

 最終的な結果では差がつき、UEFAの執行委員会による投票では1人が棄権したものの、ドイツ12票、トルコ4票で有力候補と目されていたドイツが勝利した。

 UEFAは、結果を残す大会を開催する上でドイツの立候補にはスタジアムからインフラ設備、宿泊施設に至るまですべてがそろっていると考えていた。

 UEFAの本部で開催地が発表されると、ドイツサッカー連盟(DFB)のラインハルト・グリンデル(Reinhard Grindel)会長は「期待に応えるために最大の努力をするつもりだ」とコメントした。

 ドイツでは2006年にW杯(World Cup)が行われたが、東西統一後は欧州選手権を一度も開催していない。しかし、ベルリンの壁(Berlin Wall)が崩壊する前年の1988年には、西ドイツで同大会が行われている。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で優勝したドイツ代表はW杯ロシア大会(2018 World Cup)で16強に進むことができないという悲惨な目に遭っていたが、今回の勝利はドイツサッカー界に勢いをもたらすものにもなった。

 UEFAは2024年の大会でできるだけ多くの資金を得たいとも明かしており、ドイツはより確実な候補地であると考えられていた。

 10のスタジアムで試合を行うドイツの開催計画では278万枚のチケットを販売することができるといい、これはトルコよりも約30万枚多くなっている。(c)AFP