【9月27日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で、ドイツ人選手として唯一の総合優勝を飾っているヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich)氏が、新たに暴行容疑で警察の捜査対象になっていることが分かった。

 警察の広報が独スポーツ通信社SIDに明かした情報によると、現在44歳のウルリッヒ氏は25日、同国ハンブルクにある空港のセキュリティーチェックエリアで、34歳の男性に「突然暴行を加えた」疑いが持たれている。

 1997年のツール・ド・フランスを制したウルリッヒ氏は、8月初めに独フランクフルトで売春婦に対する暴行事件を起こし、現在も捜査は続いている。事件後には精神科へ搬送され、リハビリプログラムを受けていた際には現役時代にライバルだったランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏の訪問を受けた。

 報道によれば、今回の新たな事件の被害者は数時間後に警察に届け出を提出したが、ウルリッヒ氏はそれまでに英ロンドン経由で米国に飛んでいたという。独紙ビルト(Bild)は、ウルリッヒ氏が米国へ向かった理由について、リハビリ治療を受けるためだとしている。(c)AFP