【9月28日 CNS】中国には「孟母三遷」という言い伝えがあるが、現代社会では学区を売り物にした住宅販売が盛んだ。西安市(Xi'an)は最近、住宅を売り出す際に、学区や学校を関連づけた宣伝行為を禁止する通知を出した。

 通知では、学区や学校選択は、政府の教育主管部門が政策で定めるものだと強調した上で、不動産開発企業に対し、広告で「住宅を購入すれば、〇〇学校に入学できる」などのうたい文句を禁じた。また、住宅売買の契約書や協議で、学区や学校について記載することを禁止した。違反行為が発覚した場合、販売停止処分となる。

 西安市は、8月の新築住宅価格が前月比で3%上昇。上昇率は主要70都市中3位だった。

 中国指数研究院によると、今年前半の住宅購入規制政策は、6割が中西部、東北地区に集中している。

 易居研究院シンクタンクセンターの厳躍進(Yan Yuejin)研究総監は、「住宅市場は全体的に値上がりしているが、人気学区での上昇が特に目立つ」と指摘している。(c)CNS/JCM/AFPBB News