【9月29日 AFP】ハイテクで、安価で、静か──コートジボワールの首都アビジャン郊外にあるリゾート地ジャックビル(Jacqueville)は、太陽光で走る三輪車の可能性にかけている。三輪車が、うるさくて汚い乗り合いタクシーの「ブッシュタクシー」に取って代ろうとしているのだ。

 地元で貿易を営むサンドリーヌ・テテロ(Sandrine Tetelo)氏は、中国製の「サロニ」や「アンタラ」などの三輪車は、「安くて、乗り心地もいい」と言う。「ウォロウォロ」とも呼ばれる伝統的な四輪乗り合いタクシーの時代が終わりを告げ、ジャックビルはコートジボワール初のエコ都市に変わろうとしている。

 三輪車は長さ2.7メートル、高さ2メートル、屋根には12ボルトのバッテリー6個が付いた太陽光パネルが装着されており、走行距離は140キロになる。

 車を販売するマーク・トグベ(Marc Togbe)氏は、訪問していた中国から戻ってすぐ、ジャックビル地区の首長、ヨアヒム・ブグレ(Joachim Beugre)氏に売り込みに行き、成功した。

 ブグレ氏は、「私たちは、(大抵は古くてボロボロになった)ブッシュタクシーが大気を汚染し、環境を汚すのにすっかり見慣れてしまった。これを太陽光で走る三輪車に取り換えることができれば、と考えた」と説明した。

 トグベ氏によると、地元の実業家バラ・コナテ(Balla Konate)氏と共同で進めるこの事業は、「1月に小さな車2台で運行を始めた」という。

 コナテ氏は、4人の若者をトーゴの首都ロメ(Lome)に派遣し、トレーニングも受けさせた。将来的には、国内で最も日照時間が長い北部のオディエンヌ(Odienne)やコルホゴ(Korhogo)にも事業を広げたいと考えている。

「現在十数台の車が走っている。トライアルは順調で、この車を求める人が増えている」と、ブグレ氏は語った。同氏は、太陽光で走る車には、子どもたちの「通学」という厄介な問題を解決する一石二鳥の効果があると考えている。子どもたちは通常、自分が住む村々から都会の学校まで、何十キロもの距離を移動しなければならない。これを解決するため、ジャックビルでは10月の新学期の始まりに、22人乗りの「太陽光バス」を導入する計画だ。(c)AFP/Christophe KOFFI