【9月27日 Xinhua News】東京ゲームショウ2018が20~23日、日本の千葉県幕張メッセで開催され、41の国や地域のゲーム関連企業・団体600社余りが出展した。ゲーム業界で非常に大きな影響力をもつ同展示会では中国企業の出展も増え続けており、世界のゲーム市場へ進出する足掛かりとしている。

 今年のゲームショウは過去最大の規模となり、来場者数は25万人を超えた。展示会の中心エリアとなった国際展示場4~6ホールには日本と世界のゲーム大手が競って自社製品を展示した。ソニーや任天堂、セガも各国のゲーム販売代理店やプレイヤーの関心を呼び込むべく次々と力作を披露した。中国から参加した多くの企業もこの場所で自社製品をアピールした。

 6Wavessは香港で設立されたゲームの販売会社。今回は「三国天武」と「花園学園」などスマートフォン(スマホ)のゲームを複数出展。会場では赤い大型ステージを設けゲーム内のバトルシーンを再現した。ステージ下には多くのファンが集まり、周囲の日本の有名企業ブースに劣らぬ盛り上がりを見せていた。同社でゲーム運営を担当する尾曽大輔氏は、「三国天武」が今年初めの配信以来、現在までに全世界で累計3千万ダウンロードを突破し、好調な手応えを得ていると語った。

6Wavessのゲーム運営担当 尾曽大輔氏

 中国のゲームアプリは日本のゲーム会社も非常に注目している。日本のゲーム市場においてもダウンロード数は上位に入っている。いまは日本のゲームと異なり中国のゲームは開発が優れており、今後の中国ゲーム市場の発展は非常に興味深い。

【解説】中国江蘇省蘇州市の玩友(がんゆう)時代科技は今回、会場でスマホゲームの新作3作品を発表した。「熹妃(きひ)伝」「熹妃Q伝」「至尊法師」の体験版は、会場の業界関係者から好意的に受け止められた。

玩友時代の広報担当 秦虹佳(ちん・こうか)氏

 韓国や中国の宮廷ドラマが日本でも放映され、一定のファン層を生み出した。おかげで私たちの宮廷シリーズのゲームコンテンツは日本でも人気を得ている。

【解説】日本のゲーム業界関係者は、以前の中国のゲームは一目でそれと分かったが、今回出展された中国ゲームはいずれも画質に優れ、内容も興味深いと述べ、中国ゲームの今後に期待を示した。

日本のゲーム販売業者

 中国のゲームは面白く、画像も綺麗で、周りにも紹介できる内容になっていると思う。

【解説】日本のクリック・ホールディングスは、長年にわたり中国のゲームを日本市場に紹介してきた。同社によると、中国ゲームの日本市場での評価はすでに大きく向上しており、アップルとグーグルの日本ゲーム市場での収入ランキングトップ200を見ても中国オリジナルまたは中国資本で開発されたゲームが20%以上を占めているという。Net Ease(網易)の「荒野行動」やテンセント(騰訊控股)の「プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ(PUBG)」などは日本市場でもきわめて高い知名度を得ている。

クリック・ホールディングス 肖嘯(しょう・しょう)社長

 中国企業の強みは開発にある。スピードが速く、開発力も高い。また海外市場でも即断即決で回りくどいことはしない。開発速度が速く運営能力も高いだけでなく、海外でのローカライズ能力もますます高まっている。(c)Xinhua News/AFPBB News