【9月27日 Xinhua News】9月19〜22日の4日間にわたり開催された第3回国際冬季運動(北京)博覧会は、「3億人のウインタースポーツ」を掲げる中国ウインタースポーツ市場が、各国の注目を集めた。オーストリア、日本、フランス、カナダ、フィンランド、スイス、ノルウェー、英国、韓国、チェコなど数多くの国・地域から出展者が集まった。

 今回の博覧会の主賓国であるオーストリアのスティフト(Friedrich Stift)駐中国大使は、「昨年の冬には30万人以上の中国人観光客がオーストリアを訪れた。中国はウインタースポーツの分野では後発だが、目覚ましい進歩がうかがえる。オーストリアでは40%の家庭がウインタースポーツを行っている。同分野で中国との協力関係を深めていきたい」と語った。

 スイスのローザンヌで開催予定の2020年冬季ユース五輪大会組織委員会のイアン・ローガン会長は、中国のウインタースポーツ市場は非常にうまくいっていると評価しつつも、夏場のスキー場利用など、持続可能性に焦点を当てる必要があると指摘した。

 日本政府観光局(JNTO)は今回も日本のスキー場関連企業と共に出展した。日本政府観光局の松田景子海外マーケティング担当によると、日本のスキー場は1998年の長野冬季五輪の開催がきっかけで1990年代に急速に発展し、今日では日本には500以上のスキー場がある。中国も2022年の北京冬季五輪のチャンスを活かして、ウインタースポーツを積極的に発展させるべきだと提案した。

 訪日旅行客向けに各種サービスを提供するWAmazingはスキー予約アプリ「滑尽日本」を紹介した。同社の加藤史子代表取締役は「『中国スキー産業白書』によれば、昨年の中国のスキー人口は1500万人を超えた。日本のスキー場は中国人スキー愛好家の来場を心待ちにしている。多くの人に日本でスキーを楽しんでほしい」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News