【9月25日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は24日、新シーズンが近づく中、現在の布陣で戦うのは最後になるとしても、選手たちはNBAファイナル制覇への重圧を感じることはないだろうと強調した。

 チームをNBAの絶対王者に押し上げた主力選手が今季終了後にフリーエージェント(FA)になることを受け、カーHCは自分たちが歴史的な地位を確立した喜びをかみしめるようチームに促した。

 ウォリアーズは今年6月、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)とのNBAファイナルを制して最近4年間で3度目のタイトルを獲得。一強時代において新たな金字塔を打ち立てた。

 カーHCはウォリアーズの歴史的な地位について問われると、「われわれに失うものはない」とした上で、「歴史を刻んだことは確かだ。選手たちがとてつもない重圧を感じるとは思わない。彼らは再び優勝を目指すことの重要性を実感しているはずだ」と回答した。

「現在の布陣で戦うのは、これが最後になるかもしれない。ほとんどがFAになる予定だからね。とにかく全力を尽くしてあらゆる局面を一緒に楽もうじゃないか」

 ウォリアーズでは、ケビン・デュラント(Kevin Durant)とクレイ・トンプソン(Klay Thompson)の主力2人に加え、7月に加入したばかりのデマーカス・カズンズ(DeMarcus Cousins)がFAとなり、同チームでの最後のシーズンになる可能性がある。

 カーHCは、今季のウォリアーズは現在の布陣で成し遂げてきた勝利を喜びながらのプレーになるだろうとしており、「この世代が同時期に同じ場所に集まったことが、どれほど幸運であるかをかみしめることだ」、「これが永遠に続かないということは、全員が認識している。この4年間で3度もタイトルを獲得し、もう一度そのチャンスがある」と述べた。

「ある意味で、この瞬間や今を楽しむ必要がある。これから先のことについてはいろいろな臆測が出てくるだろうが、何が起きるかは誰にも分からない」「選手たちはそのことを理解している。彼らはお互いに一緒にいることや、今のプロセスを心から楽しんでいる。いくつもの優勝を成し遂げてきた中で、チームは達成感を得ながらも『よし、これを続けていこう』と感じているはずだ」

 ウォリアーズは、来月16日にホームで行われるオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)戦で新シーズンの幕を開ける。(c)AFP